施工事例
Works

キッチン
心地よい”黒”が彩る、私らしい暮らしの風景|名古屋市北区K様邸
所在地 | 名古屋市北区 |
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建物種類 | 木造戸建て |
築年数 | 築45年 |
家族構成 | 夫婦 |
工期 | 11日間 |
施工時期 | 2025年3月 |
キッチン | LIXIL リシェル |
内装 | SP9799、RE55599、IS−2101、WD−2058、セラール FJ−936ZD、ニチベイ ユニーク25 V1002 |

片付けにくさや孤立感、くすんだクロス――長年の暮らしの中で積もってきた小さな不満を、丁寧にひもときながら、今の生活に本当に合うキッチン空間へ。ご家族の気配を感じながら料理ができるレイアウト、自然と片付く収納の工夫、毎日を心地よくするインテリアの質感。「こうだったらいいのに」をひとつずつ形にした今回のリフォームは、使いやすさと気持ちのゆとりを叶えた、暮らしに寄り添う再設計の物語です。

リフォームのきっかけは、日々の不便と小さなストレスから
築年数を重ねたお住まいのキッチンには、いつしか家電や食材があふれ、調理スペースを圧迫していたそうです。プロペラ換気扇の効きも悪く、コンロまわりの油汚れに悩まされる日々。収納家具が自然光をさえぎり、昼間でも薄暗さを感じることも多かったといいます。リビングやダイニングに背を向けた配置は、ご家族との会話を遠ざけてしまい、孤立感も。さらに、小さなダブルシンクでは使い勝手が悪く、掃除も一苦労。そんな日常の積み重ねが、「せっかくなら、今の暮らしに合った空間にしたい」との思いへつながりました。新築当時は選べなかったデザインや仕様も、今回こそはと理想を詰め込んだリフォームとなりました。




家族の気配が届く、あたたかなキッチンに
壁付だったキッチンを、LDと向き合える対面式へと大きくレイアウト変更。料理中も家族の声が聞こえるようになり、キッチンが住まいの中心に生まれ変わりました。ダイニングテーブルは、ご夫婦がそれぞれの時間で自由に使えるカウンター式に。東側の掃き出し窓をふさいでいた大きなテーブルをなくしたことで、光が部屋全体にまわり、実際以上の広がりを感じられる空間になりました。
キッチン本体には、LIXILの「リシェルSI」を採用。セラミック天板の重厚な質感と、傷や熱に強い実用性が魅力です。また間仕切りのように置かれていた食器棚は壁付けに変更し、動線の確保と転倒リスクの軽減を両立。安全性にも配慮しています。
さらに奥様のご希望でミーレ製のフロントオープン食洗機を導入。収納力と洗浄力を兼ね備えたハイスペックな機種で、家事の時短にもつながっています。毎日のキッチンワークが、手間ではなく楽しみに変わったと感じていただけたようです。
内装のテーマは、ブラックを基調にしたシックな中にも温もりを感じられるコーディネート。天井の木目や収納棚のオーク材が、空間にナチュラルなやわらかさを添えています。床材にはタイル調のフロアを選び、上質さとラフさのバランスが心地よい印象に仕上がりました。