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- 施主インタビュー
築47年のレトロ感を残した、水まわりのリフォーム|名古屋市F様

お施主様 F様ご夫婦
施工地 名古屋市
建物 木造2階建て・築47年
施工内容 配管更新、バス、トイレ、建具ほか
工 期 16日
総工費 約420万円
「一番よかったのは、心配がなくなったこと。」
「築47年の家なんですけど、1年の間に3回も水漏れがあったんです。」そう振り返るご主人。最初の2回は水道業者に応急処置を依頼しましたが、3回目は浴室付近の配管からの漏水でした。リフォームの計画中は、浴室の元栓を毎日開け閉めすることでなんとか使い続けていたといいます。
「水道屋さんに相談したら、外壁を壊さないと直せないと言われて。かなり大掛かりな工事になるし、本当にそれが一番いい方法なのかも分からなかったんです。」
もともと古くなったタイル張りの浴室もリフォームしたいと考えていたご夫妻。そこで、水道管の修理と浴室の改修を一緒に進められないか、相談先を探し始めました。インターネットだけでなく、AIにも希望する条件を伝えて施工会社を検索。候補に挙がった2社のうちのひとつが、私たちリフォームギャラリー名古屋でした。
「壊す」のではなく「今あるものを活かす」。納得できた提案
最初に相談した水道業者からは、壁を壊して既存配管を修理する方法を提案されていました。しかし、実際に開けてみなければ工事の範囲も分からず、不安が残っていたそうです。そんなご夫妻に担当の渡部が提案したのは、既存の配管を無理に撤去せず、新しい給水・給湯配管を設置する方法でした。将来の点検や修理もしやすいよう、屋外は露出配管とする計画です。
「渡部さんが最初に来てくださったときに、こうするのはどうでしょうって説明してくれた内容が、すごくシンプルだったんです。これなら大掛かりな工事をしなくても済むなって。」
もう1社にも相見積もりを依頼していましたが、そちらは壁などを広く解体する提案だったといいます。「私たちは、そんなに大きな工事をしたかったわけじゃないんです。使えるところは活かしたかった。渡部さんのプランが、一番自分たちの希望に合っていました。」

ユニットバスも、ご夫婦好みのシンプルな構成。
その考え方は、トイレのリフォームにも表れています。
DIYが得意な奥様は、以前ご自身でトイレの壁を漆喰仕上げにされていました。今回の工事では、その壁を無理に壊すことなく残し、傷みが目立っていたタイル部分だけを改修。モザイクタイル風のパネルを採用し、既存の漆喰壁とも自然になじむ、どこか懐かしいレトロな空間に整えました。

漆喰やアイアンのペーパーホルダーなど、築47年のレトロ感を生かしたインテリアでまとめられた。
新しくするところと、残して活かすところ。住まいの歴史を守りながら、必要な部分に手を加えていく。工事の規模を抑えるだけでなく、いまある物を尊重することも、今回のリフォームで大切にしたポイントでした。
広さよりも大切にしたかった、これからの使いやすさ
浴室は、昔ながらのタイル張りからユニットバスへ。寒さや掃除のしにくさを改善するだけでなく、これからの暮らしを見据えた工夫も取り入れました。
当初は脱衣所も含め浴室サイズを広げる案も検討しましたが、以前に行っていた耐震補強への影響を考慮し、現在の間取りを活かすことに。一方で、浴室の入口については、将来の介助のしやすさも考えて引き戸を採用しました。
「将来、誰かが介助してお風呂に入るようなことがあったら、引き戸の方がいいなと思っていたんです。だから渡部さんが柱の入れ替えまで考えて提案して下さったのは、すごくよかったですね。」
シロアリや腐朽など、解体後に傷みが見つかる可能性のある浴室周囲の柱については、あらかじめ補修を見込んで計画。目に見える設備だけでなく、建物の状態にも配慮しながら工事を進めました。
またドアのなかった脱衣所の出入口には新たに扉を設置しました。浴室のドア、トイレのドアとも重なる場所で、カーテン以外の扉はつけられないとあきらめていた場所でしたが、干渉せずに設置できる「折れ戸ドア」をご提案しました。ご夫婦からは、「私たちが知らなかった物をいろいろ紹介していただいて、本当によかった」と、小さな間取りの工夫が、家族それぞれの使いやすさにつながりました。

小さな可動域で開閉できる「折れ戸ドア」。既存の枠に合わせて製作・取付した。
予定外の出来事も。工事を支えた職人との距離感
計画を進める中では、思いがけない出来事もありました。設備メーカーの供給停止の影響で、当初予定していたユニットバスが手配できなくなり、急遽商品を変更することに。奥様にはショールームへ足を運んでいただき、短い期間で仕様を決め直しました。
「予定外のことで、そこが一番大変でしたね。あまりじっくり吟味している時間もなくて。」
さらに、工事中は普段と違う人の出入りに、最初は少し戸惑いもあったそうです。
「普段、そんなにたくさんの人が家に来ることがないので、最初は圧倒されました。でも、毎日来てくださる大工さんともだんだんコミュニケーションが取れるようになって。」
中学生のお子様が帰宅すると、「今日は部活ないの?」と、工事が進むにつれ、そんな何気ない会話が生まれるようになりました。
工事に関してご主人が評価してくださったのが、工事中の生活への影響が分かる工程表でした。
「この日はお風呂が使えませんよ、この日はトイレが使えませんよって書いてあるんです。工事がどう進むかより、住んでいる人にどう影響するかが分かるので、すごく計画しやすかったですね。」

1・2階のトイレは日程をずらしてリフォームした。
日々の当たり前が、何よりうれしい
完成した浴室は、以前より洗い場が少しコンパクトになりました。しかし、実際に使ってみると、その印象も変わったそうです。
「最初はちょっと狭くなったかなと思ったんですけど、使ってみたら十分ですね。シャワーを使うだけでも浴室が結構温かくなるんです。」
浴槽のお湯も以前より冷めにく、タイル張りの頃と比べて掃除も楽になりました。冬場の寒さについては、これからの季節に期待を寄せています。

初回相談時に提案した「断熱パック」を採用。大きな窓もふさぎ、断熱に特化した。
もうひとつ、ご主人がうれしそうに話してくださったのが、屋外の変化でした。使わなくなっていた温水器のタンクや関連設備を撤去したことで、気になっていた場所がすっきりと片付きました。
「外に出たときに、すごくすっきりしていたんですよ。使っていない設備がいくつもあって、狭いし、汚いし、なんとかしたいなと思っていたので。」
けれど、何より大きな変化は、目に見えないところにありました。
「一番いいのは、やっぱり水が漏れないっていうことですね。半年以上ずっと気になっていたし、お風呂に入るたびに元栓を閉めに行かないといけなかったので。」
奥様も「水道管を全部替えてもらったので、もう水漏れの心配をしなくていいという安心感があります」と話します。
新しい浴室の快適さと、配管を新しくした安心感。その両方が揃って、ようやく落ち着いて暮らせるようになりました。
「やりたいことは妥協しない」。ご夫妻が感じたリフォームの大切さ
最後に、これからリフォームを考える方へのアドバイスを伺いました。ご主人がまず挙げたのは、自分たちの目的を見失わないことでした。
「絶対にやりたいところは妥協しないことですね。相談しているうちに、最初に自分が思っていたことと違う方向に行ってしまうこともあると思うんです。」
リフォームは専門的なことが多く、何ができて何ができないのか、最初から判断するのは難しいもの。だからこそ、希望をきちんと伝え、一緒に考えてくれる相手を選ぶことが大切だといいます。
「自分たちの目的を伝えて、それを崩さないように、じゃあどうしましょうかって一緒に考えていく。それが一番大事だと思います。今回はそれができました。」
奥様も、打ち合わせを重ねる中で、自分たちの希望がより明確になっていったと振り返ります。「話すことによって、自分の気持ちというか、最初ははっきりしていなかったところが、はっきりしてきたんです。希望を聞いてくれながら、プロとしてのアドバイスもしてくれる。そのバランスがすごくよかったですね。」

残したい物とその理由を伝えるのも成功への大切なステップ。
費用も含めて「本当に満足しています」と話してくださったご夫妻。大掛かりに変えることだけが、リフォームの価値ではありません。今ある住まいを大切にしながら、不安をひとつずつ解消し、これからも安心して暮らせるようにする。
そんな住まいづくりの大切さを、改めて感じさせてくれるお話を聞かせていただきました。
(インタビュワー・編集:森田)